宮古島に足を運ぶ旅行者なら、ぜひ立ち寄りたい隠れ家的な古民家宿がある。それが「寿々(ひさびさ~)」だ。島の雰囲気を味わえるこの宿には、長年の歴史と物語が息づいている。
「寿々」で最も魅力的なのが、オーナーご夫妻の手作り料理だ。サトウキビ畑を営む男将と、地元の家庭料理を存分に堪能できる。ゴーヤーチャンプルーやラフテー、手間暇かけた郷土料理に、島らしさを感じずにはいられない。
建物は昔ながらの赤瓦屋根の古民家を改装した作りで、沖縄の風情が色濃く残る。座敷には三線の音色が流れ、庭には南国らしい植栽が広がる。島人の人情味わう家庭的な雰囲気は、ホッとするひとときを過ごせそうだ。
宿のある上野地区は、かつて宮古島でも有数の集落だった。近くには遺跡や旧城跡が点在し、島の歴史や文化に触れられる。夕暮れ時に散策すれば、昔から変わらぬ宮古島の原風景を垣間見ることができるだろう。
旅の思い出に、宮古島ならではの味と情緒を求める人におすすめしたい、隠れ家的な魅力に溢れる古民家宿だ。島の静けさと懐かしい風情に包まれて、ゆったりとした時間が流れる。