山口市の住宅街にひっそりと佇む岩倉駅。この小さな無人駅は、かつて地元住民の強い要望によって誕生した珍しい駅です。九州で国鉄に勤めていた方が故郷にこの駅を設置するよう働きかけたそうです。
岩倉駅には、ユニークな特徴がもう一つ。実は駅の隣に墓地が広がっているのです。桜の季節には墓地と駅舎に花びらが舞い散る風情ある光景が見られるかもしれません。
当初は切符を購入できる係員がいましたが、今は無人駅になりました。整理券の購入方法など、細かい駅の利用法がわからないかもしれません。しかし、待合室には味わい深い雰囲気が残されています。
周辺の住宅街を散策しながら、この小さな岩倉駅に立ち寄るのもよいでしょう。人々の願いから生まれ、時代の移り変わりを身にまとった駅の佇まいを味わう機会になるかもしれません。