古事記の編さんに深く関わった稗田阿礼を主祭神に祀る賣太(めた)神社は、奈良県大和郡山市の稗田環濠集落にあります。この地は古代から朝廷の祭祀に関わる重要な場所でした。稗田阿礼は天皇の系譜や古代の伝承を記憶力に優れた語り部として暗唱し、その内容が古事記の基になったと伝えられています。
参道を進むと、拝殿が見えてきます。整備された境内には古都ならではの趣があふれています。鳥居をくぐると、まるで時空を超えたかのような気分になれるでしょう。
稗田阿礼は優れた記憶力と語り口から、現在は「ちえの神」「記憶力の神」「お話の神」として広く信仰を集めています。御朱印には稗田阿礼の姿が描かれ、歴史ロマンを感じさせる素晴らしい一品です。
古都ならではの風情を体感できる賣太神社。記憶と知恵の神を祀る由緒ある社殿で、奈良の永い歴史に思いを馳せましょう。語り部の里の散策がてらお参りすれば、きっと新たな発見があるはずです。