長野県松本市の浅間温泉地区に位置する神宮寺は、奈良時代に創建された由緒ある寺院です。樹齢400年を超える御門杉と見事な石庭が印象的な境内には、臨済宗の雄大な佇まいが漂っています。本堂の襖絵は、日本画家・丸木夫妻による傑作で、紅葉の季節には幻想的な景観を醸し出します。
寺院を訪れる地域住民の姿が目立ち、僧侶の方々の親切な対応も魅力のひとつ。普段から地域に開かれた神宮寺ならではの、人情味あふれる空間が広がっています。
JR松本駅から路線バスで20分ほど。車での場合は、中央自動車道・松本ICから約20kmです。浅間温泉は宿坊が多数あり、古くから湯治場として親しまれてきました。訪れた際は、温泉街の情緒ある町並みを散策するのもおすすめです。
四季折々の表情を見せる神宮寺を、それぞれの季節に合わせて訪れるのが最良のタイミングです。
「前住職の機知に富んだ言辞も伝統の一部」とあるように、ユーモアと含蓄に富んだエピソードもこの地には残されています。神宮寺を訪れれば、古き良き日本文化に出会えるはずです。