岐阜の隠れた宝石、岐南町歴史民俗資料館

岐阜県羽島郡に位置する岐南町歴史民俗資料館は、地元の歴史と文化を紹介する小さな博物館です。しかし、その内容の濃さと魅力は隠れた名所と呼ぶに値します。

町の記憶を残す先駆的な試み

江戸時代から続く農村地帯の暮らしぶりを知ることができるこの資料館は、1970年代に住民有志の手により開設されました。古民家を利用した展示スペースでは、当時の生活用具や農具、手工芸品などが所狭しと並べられています。

古き良き時代への誘い

館内を歩けば、まるで時空を超えて過去の岐南町に立ち会ったかのようです。製糸の道具や農作業の様子を再現した資料から、先人たちの努力と知恵が伝わってきます。企画展示では、児童生徒による自由研究の展示もあり、地域に根付く暮らしの風景が活き活きと描かれています。

ひと味違う体験と学び

旧宮川家住宅は、明治時代の邸宅を移築したもので、当時の町家造りを体感できます。薬草木庭園では、かつて庭園に植えられていた薬草を見ることもできます。運が良ければ、ボランティアガイドの方から歴史や暮らしの逸話を聞くチャンスも。

散策を終えれば、地元の食材を使った軽食をいただけるカフェスペースもあり、ゆったりとした時間が過ごせます。岐南町歴史民俗資料館は、まさに岐阜の隠れた宝石。ぜひ立ち寄り、岐阜の農村文化の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。