大阪には、昔ながらの雰囲気を残す食堂がまだ多く存在しています。そんな食堂は、言わば大阪の台所。地元の人々に愛されながらも、旅行者からも高く評価されているのです。豊富なメニューと値段の手頃さ、そして何よりも味の良さが魅力です。ちょっと遠回りしてでも立ち寄りたくなる、そんな食堂を巡ってみましょう。
「あたご」は、大阪市此花区の路地裏に佇む純朴な食堂です。扉を開けると、昔懐かしい空間が広がっています。店内は昭和レトロな雰囲気たっぷり。ガラスケースに並ぶ手作り料理の数々に、お腹がすでにくちくなってきます。
メニューは豊富で、オムライスやカツ丼、玉子焼きなど、だれにでもなじみの料理がズラリ。しかし、それらは決して単なるベーシックなものではありません。素朴だけど、確かな旨味とコクが感じられる食堂ならではの味わいです。懐かしくてほっこりした気分に浸れるはずです。
夜は地元のサラリーマンでにぎわいます。「長い付き合いですね」とお馴染みのスタッフに声をかけられ、一人でも気楽に通える雰囲気があります。ここは昔からの町の台所であり、人々の憩いの場なのです。
大阪を感じたくば、ぜひ古き良き食堂を訪ねてみてください。素朴だけど味わい深い料理に、大阪の人々の暮らしが映し出されているはずです。