日光の奥座敷、湯元にひっそりと佇む「食堂ふく」。この古民家を改装した小さな食堂は、地元の山里料理の味わいを堪能できる穴場的存在です。主人が育てた季節の山菜や、日光で飼育された"ひみつ豚"を使った料理が自慢で、素朴ながら丁寧な味付けが魅力です。
「食堂ふく」は、湯治場として名高い紫雲荘の一角に構えられています。落ち着いた和の空間で、ゆったりとした時が流れる中で頂く料理は、心に沁みわたる味わいです。営業時間も限られているため、貴重な体験となるでしょう。
東武日光駅からタクシーで15分ほど、中禅寺湖のほとりにたどり着く湯元。この地は、名峰男体山を望む滝つ渓谷美と、自然が育む食材の宝庫でもあります。旬の山菜や新鮮な魚介、そして太平洋に注ぐ渓流で育った"ひみつ豚"など、この土地ならではの恵みに出会えます。
春は山菜、夏は渓流魚、秋は紅葉と食が移ろう「食堂ふく」。訪れる度に異なる顔を見せてくれるでしょう。日光の自然と文化に思いを馳せながら、優雅に味わう一献は格別です。湯治の小休止に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。