米子空港駅は、境港線の小さな無人駅です。しかし、その佇まいから想像できないほど、多くの人々に愛されています。空港利用者はもちろん、地元民にとっても大切な存在なのです。
駅構内には喫茶店や土産物店がなく、ホームにはベンチが一つ。その静かさが、時の流れを感じさせてくれます。空港へ向かう人、里帰りの人。様々な人の行き交う場所でありながら、ゆったりとした時間が流れています。
外観はさびれた印象を受けるかもしれません。しかし、その内側に潜む魅力に気づけば、きっと新しい発見があるはず。小さな無人駅だからこそ、普段は見えない何かに出会えるのかもしれません。
JR境港線は、漫画家・水木しげるさんの世界観にインスパイアされた路線。駅名やデザインも彼の作品からヒントを得ています。米子空港駅を訪れれば、まるで妖怪の世界に迷い込んだかのよう。非日常を味わえる、不思議な空間なのです。