南青山の閑静な住宅街に佇む、「てのしま」。この古民家を改装した和風の佇まいが、まるで時を超えた別世界への入り口のようです。ビルの2階に構えられたお店は、日常の喧噪から離れた隠れ家的な存在感があります。
店主の林亮平氏は、名門「菊乃井」の元料理長。素材へのこだわりと卓越した技術で、素朴な和食に新たな命を吹き込みます。一品一品に宿る、料理人の情熱と愛情に思わず感動してしまうでしょう。
料理について熱心に語る林氏の解説は明快で分かりやすく、食材の背景や調理方法への理解を深めてくれます。時に料理人仲間も訪れ、豊かな対話の中で新たな発見や驚きが生まれる場所でもあります。
閉店時間が遅いのも特徴的で、ゆったりと食事を楽しめます。静かな店内で優雅に味わう一皿一皿は、心に沁みわたる極上の味わいを運んでくれるでしょう。都会の喧噪を忘れ、穏やかな時が流れる貴重なひと時を体験できます。