松島の中心に佇む瑞巌寺は、828年に開創された由緒ある寺院です。伊達政宗公によって再建され、現在は国宝に指定された本堂と庫裡を有する、宮城県を代表する文化財です。
瑞巌寺の見どころは、何と言っても国宝に指定された本堂です。襖絵に描かれた極彩色の絵画が、訪れる人々の目を楽しませます。明治天皇も宿泊したという上々段の間の趣深い佇まいも、必見の価値があります。
本堂に隣接する宝物館では、寺の長い歴史を物語る貴重な文化財が展示されています。中でも注目は、伊達政宗公の等身大の甲冑倚像。独眼竜の威厳ある姿に、思わず圧倒されることでしょう。
本堂を囲む庭園は、四季折々の美しさを楽しめる格好の散策スポット。苔むした石畳や手入れの行き届いた植栽が、禅の世界観を見事に表現しています。
参道脇に広がる洞窟遺跡群は、瑞巌寺の歴史の深さを物語る貴重な遺構です。岩肌に彫られた無数の石仏は、時の流れを超えて静かに佇んでいます。
JR松島海岸駅から徒歩約5分。駐車場も完備されていますが、混雑時は近隣の有料駐車場の利用をおすすめします。
瑞巌寺は、松島観光の中心となる見どころです。荘厳な雰囲気と豊かな歴史に触れ、心静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。