木曽の山々に囲まれた静かな谷間に、不易(ふえき)の滝はあります。この滝は、名前の通り時を超えて変わることなく、昔から美しい姿を保ち続けています。澄んだ空気に包まれた滝つぼには、きらめく水しぶきが舞い上がり、まるで別世界に迷い込んだかのような神秘的な雰囲気が漂っています。
不易の滝の奥には、光と影が絶妙なコントラストを生み出す大きな穴があります。この不気味な穴は、滝の裏側にあり、太古の時代から伝わる逸話と深く結びついています。昔、この滝で修行に励んでいた僧が、異形の化け物に襲われそうになったところを、天から降りた仏様に助けられたという言い伝えが残されています。
不易の滝までは、こもれびの滝を過ぎたくらいから少し急な階段を登る必要がありますが、遊歩道が整備されているので気軽に歩くことができます。滝の前には、観瀑台が設けられており、間近で滝の迫力を感じられるスポットとなっています。また、沢沿いには小さな淵や流れがあり、散策を楽しめます。
周囲の雄大な山々から漂う神聖な空気と、マイナスイオンを放つ清らかな水のせせらぎ。不易の滝は、心身ともにリフレッシュできる、まさに癒しのパワースポットと呼べるでしょう。都会の喧騒を離れ、この静寂の中で過ごす時間は、きっと忘れがたい体験になることでしょう。