東京にはたくさんの名店があり、寿司ファンにはたまらない街です。でも今回は、代々木上原という小さな住宅街に佇む穴場の名店をご紹介します。ここにはホテルのようなおもてなしはありませんが、大将の職人技と心づくしが詰まった鮨の味わいを堪能できるでしょう。
この「鮨武」の鮨には、大将の35年以上に及ぶ経験と技が光ります。厳選された新鮮な魚介を丁寧に仕込み、シャリとの絶妙なバランスを保った握りは絶品。赤酢のカドを取るため、玉子と酢飯の間に海老の身を挟むなど、こだわりがあらゆる一品に注がれています。
カウンター8席のみの小さな店内は、落ち着いた寛ぎの空間です。説明や会話を通して大将の人柄に触れられ、柔らかな心遣いを感じることでしょう。1万円前後のリーズナブルなコースでありながら、うに、車海老、中とろ、のどぐろなど、ボリューム満点の上質な鮨を堪能できます。
値段は明示されているので、鮨に慣れていない方でも気軽に訪れられます。短時間での立ち寄りでもOK。ここは気取らずに身近な存在でありたいという"町の鮨屋"の想いが込められた、穏やかで心地良い空間です。本物の技と味にこだわる職人の鮨を、ぜひ味わってみてください。