奈良県の飛鳥地方には、不思議な石造物が点在しています。その中でも"鬼の俎"は、鬼の恐ろしい話にまつわる伝説と歴史的価値を併せ持つ珍しい存在です。この記事では、鬼の俎に隠された魅力に迫りましょう。
鬼の俎は、大きな平らな石と穴の空いた石の2つで構成されています。伝説によると、鬼が旅人を爼(俎)の上で料理し、満腹後は雪隠(穴の空いた石)で用を足したとか。グロテスクですが、不気味な雰囲気から想像力が掻き立てられます。
実は鬼の俎は、欽明天皇陵という古墳に由来するものだと言われています。石室の底石と天井石が風化して現在の姿となったようですが、なぜこの場所にあるのかは定かではありません。歴史の謎がロマンを呼びます。
鬼の俎に立ち寄った際は、周辺の飛鳥の名所や史跡も要チェック。石舞台古墳や飛鳥資料館など、肌で感じる飛鳥の歴史の重みは圧巻です。地元の名産品や絶品グルメを堪能することをおすすめします。
鬼の伝説と古代史の醍醐味が凝縮された"鬼の俎"。飛鳥の旅を彩る、ひと味違った魅力を味わってみてはいかがでしょうか。