隣松寺は、愛知県豊田市にある浄土宗のお寺です。平安時代の創建とされながら、江戸幕府をひっぱった徳川家康公との深い関わりで知られています。境内に足を踏み入れれば、その歴史的な面影に触れられるでしょう。
本堂には、家康公が若き日に戦勝を祈願して奉納したとされる木像が安置されています。また、上野城(三河)攻めの際に家康公が背負って本陣に運んだと伝わる雲版(文化財)も寺宝として伝えられています。
境内には、松平忠吉(家康の四男)の墓をはじめ、細川氏や榊原康政の祖先の墓所などがあり、歴史に思いを馳せられます。さらに、山門からの松並木の景色も見事で、由緒ある情景を体感できます。
車でのアクセスが便利で、駐車場も広く用意されています。近隣には、榊原家の生誕地である上野城跡や鴨城址(鴛鴨松平家の拠点)があり、合わせて歴史散策を楽しめます。豊田ジャンクションの近くですが、ナビを頼りにするのがおすすめです。
寺町を抜けると、カフェやそば店など、ちょっとした飲食店が点在しています。寺社を訪れた後の一休みにもってこいの場所がみつかるかもしれません。
隣松寺は、時を越えて伝わる家康公ゆかりの品々に加え、境内の貫禄ある風情を堪能できる、歴史探訪に適した寺院です。また、周辺の史跡を回ることで、さらに深く三河の武将文化に浸れるでしょう。