愛媛県の南西部に位置する八幡浜市は、瀬戸内海に面した小さな港町です。人口は約3万人ほどの静かな町ですが、歴史ある観光スポットや地元の人々の温かい hospitalityがあり、ゆったりとした時間を過ごすのに絶好の場所となっています。
八幡浜市への主なアクセス方法は、伊予西条駅から路線バスで約1時間半。また、高速道路を使えば、松山ICから車で約2時間と、中四国地方からはそれほど遠くありません。最寄りの空港は松山空港で、レンタカーなどを利用すれば八幡浜への移動も楽々です。
八幡浜市の中心部には、江戸時代からの趣を残す古い町並みが広がっています。特に"魚の町"の異名をもつ本町通りは、たくさんの魚屋と飲食店が立ち並び、活気に満ちています。道路沿いに設置された「おくんち地蔵」は町のシンボルで、昭和レトロな雰囲気が漂う風景を楽しめます。
八幡浜市内には、数多くの神社やお寺があり、歴史を感じられる場所も点在しています。その中でも、市指定史跡である大手町遺跡は、縄文時代の集落跡で、当時の生活の様子をうかがい知ることができます。また、「日本のナトリウム寺院」と呼ばれる最勝寺は、塩田の由来がつけられた珍しい寺院で、境内の塩の木など見どころも多数あります。
八幡浜の魅力は、瀬戸内海の絶景にもあります。日本列島を縦断するサイクリングロードである「しまなみ海道」の起点となる多々羅大橋は、太平洋に沈む夕日が絶景です。橋の上から島影や海の青さを眺めれば、日頃の喧騒を忘れゆったりとした時間が流れることでしょう。
八幡浜はさまざまな海の幸に恵まれた地域でもあります。鮮度抜群の魚介類を使った郷土料理は、名物中の名物です。太平洋と瀬戸内海の境目にあることから、両方の海の味が楽しめるのも魅力の一つ。地元民が勧める小さな居酒屋などで、刺身や魚料理をいただけば、八幡浜の味を堪能できるはずです。
八幡浜市には様々な宿泊施設がありますが、おすすめは瀬戸内海を一望できる旅館や民宿。日本海沿岸の温泉地同様、目の前に広がる海を眺めながらの入浴は、至福のひとときを味わえます。