笠岡市神島の海辺に佇む奇岩は、単なる岩場ではありません。潮の満ち引きによって、まるでフランスの世界遺産「モン・サン・ミッシェル」のように陸続きになったり島になったりと、絶景の姿を変えてみせます。干潮時には陸地と繋がり、満潮時には海に囲まれた小島となる、この不思議な景観が「笠岡のモン・サン・ミッシェル」の名を冠されています。
朝日が差し込む時間帯は、奇岩の魅力が最大限に輝く絶好のタイミング。朱色の空に浮かび上がる奇岩のシルエットは、まるで幻想的な世界から飛び出してきたかのようです。干潮時にはカブトガニの放流場所ともなるこの場所で、朝日に染まる奇岩と波打ち際を散策するのも趣があります。
夕暮れ時は絶景ポイントに訪れるカップルでにぎわいます。夕日に照らされた奇岩が海に映る景色は、まさにロマンチックな雰囲気に包まれます。干潟が広がる穏やかな雰囲気の中で、二人だけの時間を満喫できるのが魅力です。ただし、近隣に住宅があるため、夜間は静かにする必要があります。
この「笠岡のモン・サン・ミッシェル」は、滞在時間にもよりますが、立ち寄り観光スポットとしても楽しめる絶景ポイントです。干潮時に限らず、いつ訪れても不思議な魔力に魅了される景観です。日本にいながらにして世界遺産の雰囲気を味わえるのが、この場所の最大の魅力と言えるでしょう。