遠野市の山里に佇む喜清院は、平安時代末期に創建された由緒ある寺院です。山紫水明の自然に抱かれ、静寂な佇まいが魂を癒やします。本堂の重厚な佇まいと、その傍らに咲き誇るシダレザクラの優雅な美しさのコントラストが、この地の醍醐味と言えるでしょう。
喜清院の敷地内には、国の重要文化財に指定されている紅殻塔(こっかくとう)や、地域の方々の大切な信仰の対象である石仏など、数々の文化財が点在しています。そこかしこに歴史の息吹を感じることができ、心静かに参拝を楽しむことができます。
喜清院で最も有名なのはシダレザクラでしょう。4月中旬から下旬にかけて、本堂の側面に植えられたシダレザクラが見事に咲き誇ります。淡い桃色の花びらが風に舞うその姿は、まさに「花の饗宴」。地元の人々に愛される春の風物詩となっています。
喜清院への最寄り駅は遠野駅です。車やバスでのアクセスがおすすめですが、遠野駅から歩いても約1時間半と、ハイキングコースとしても楽しめます。遠野市には数多くの温泉宿があり、喜清院への小旅行を楽しむのにぴったりです。花見シーズンには早めの予約がおすすめです。