北九州市小倉の住宅地にひっそりと佇む、手向山公園。この小さな公園には、歴史好きなら見逃せない魅力がいくつも詰まっています。
手向山公園に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが宮本武蔵の墓碑です。日本を代表する武者である武蔵の養子・伊織が、師匠を偲んで1654年に建立したものです。広い園内には、武蔵と門下生・佐々木小次郎の掛け合いを描いた石碑もあり、当時の面影を感じさせてくれます。
歩を進めると小高い丘に展望台があります。ここから一望できる関門海峡は、まるで絵画のような素晴らしい景色。大橋や巌流島、彦島なども eye-catchingな風景の一部となっています。風の音と潮騒に耳を傾けながら、歴史に想いを馳せるのもよいでしょう。
さらに足を延ばせば、かつて下関要塞の一部だった探照灯台跡や発電所跡が目に入ります。武者たちが鍛錬に臨んだ様子が目に浮かぶかのようです。また、手向山砲台跡からは当時の軍事施設の一端をうかがい知ることができます。
手向山公園は、緑豊かな景観と歴史ロマンが融合した、大人の小さな冒険が待っている場所なのです。ぜひ一度足を運び、時空を超えた体験をしてみてはいかがでしょうか。