總宮神社は、1593年に創建された由緒ある神社です。米沢藩主蒲生氏によって、下長井50余ヶ村の鎮守社が合祀されたことから始まり、以来400年以上にわたって地域の人々の信仰の中心となってきました。
神社への参道は、三つの鳥居が立ち並ぶ荘厳な雰囲気に包まれています。特に注目すべきは、三の鳥居の前に立つ「直江杉」。これは、戦国武将・直江兼続が米沢に入った際に植えたとされる杉で、その堂々とした姿に心が落ち着くと言われています。
興味深いことに、總宮神社は近年「ライダーの聖地」としても知られるようになりました。休日になると多くのバイク愛好家が訪れ、独特の雰囲気を醸し出しています。神社では、バイク関連のお守りや御朱印も用意されており、現代的なニーズにも応えています。
他の神社とは一味違う體験ができるのも總宮神社の魅力です。境内ではポップな音楽が流れることもあり、バイクの展示を見ることができるなど、伝統と現代が融合した独特の雰囲気を楽しめます。
宮司さんのホスピタリティも評判です。バイク乗りと分かるとコーヒーをご馳走してくれることもあるそうで、訪れる人々を温かく迎え入れてくれます。
總宮神社では、茅の輪くぐりなど、季節ごとの伝統行事も大切に守られています。これらの行事を通じて、地域の人々との絆も深められています。
總宮神社は、歴史ある神聖な場所でありながら、現代的なニーズにも柔軟に対応する魅力的なスポットです。バイク好きの方はもちろん、独特の雰囲気を楽しみたい方にもおすすめの場所といえるでしょう。山形を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。