喜界島は鹿児島県の南西の海に浮かぶ小さな離島です。そこでは日本最大級のチョウ、オオゴマダラが島内の至る所で優雅に舞う姿が見られます。白地に黒のまだら模様が美しい大型の蝶は、羽根を広げると15cmほどの大きさがあり、遠くからでも見分けがつきます。
オオゴマダラは"南の島の貴婦人"とも呼ばれ、喜界町では1989年に保護条例を制定しています。公園などに蝶の食草を植えたり、観察施設を整備するなど、その貴重な命を守る努力が続けられています。
島内のほぼ一年中、オオゴマダラの姿を見ることができますが、特に春先にはアサギマダラなども飛来します。百之台国立公園の展望台周辺の"蝶道"では、多くのチョウが優雅に舞う光景が楽しめます。
喜界島では蝶の観察だけでなく、独自の伝統文化に触れる体験もできます。民芸品作りや島唄の披露、伝統料理の味わいなど、現地ならではの魅力がたっぷりです。時間に余裕を持って訪れれば、南国の情緒に浸れるでしょう。
南国の島で舞う"貴婦人"たちに出合えるのは、喜界島ならではの魅力。自然の雄大な景色と心温まる島文化に出合える、それが喜界島の旅の醍醐味なのです。