路地を進むと、そこには時を経た昭和の息吹を感じさせるお店がある。「お茶漬け処 わらじ」は、古びた木造の外観に包まれながらも、温かい光が漏れ出ている。
店内に足を踏み入れると、カウンター席とほんの少しの小上がり席が並ぶ昭和風の佇まい。ひとり切り盛りを務める年配のおかあさんが、優しく迎え入れてくれる。料理は全て手作りで、卵焼きの甘みや里芋の素朴な味わいなど、子供の頃を思い出させる家庭の味が色濃く残る。
発注してからおかあさんが丁寧に調理するので、提供に時間がかかることも。しかし、それもまた昔ながらの良き風情。店内に佇むノスタルジックな空間で、おかあさんとの会話を楽しみながら、ゆったりとした時が流れる。
お茶漬けを中心としたシンプルなメニューが揃うこのお店は、路地裏の隠れ家のように佇む。昭和の香り漂う居心地の良さに、誰もが心を癒されるに違いない。