福知山市の静かな住宅街に佇む「東ずし」。一見普通の寿司店に見えますが、その歴史は40年以上前の祇園にまで遡ります。元々は有名な「花板」で修業を積んだ大将が、縁あって福知山の地に腕を振るうことになったのです。
カウンター越しに握られる寿司は、まさに職人技の結晶。新鮮なネタと絶妙な握り加減が織りなす一貫一貫に、思わず唸ってしまいます。特に大トロは贅沢な厚切りで、口の中でとろけるような食感が堪りません。
祇園仕込みの技術と味わいながら、お値段は驚くほどリーズナブル。「こんなに美味しくて、この価格!?」と思わず目を疑ってしまうほどです。高級店のクオリティを地方の価格で楽しめる、まさに隠れた名店と言えるでしょう。
大将と女将さんの温かいもてなしも、このお店の大きな魅力。常連さんとの楽しげな会話が店内に響き、初めての客も自然と居心地の良さを感じられます。カウンター席でゆっくりと寿司を楽しむのも良し、家族連れなら座敷席もおすすめです。
子連れ客への配慮や、帰り際の天かすのお土産など、さりげない心遣いが随所に見られます。まさに「また来たい」と思わせる、おもてなしの神髄がここにあります。
福知山城や大江山などの観光の後は、ぜひ「東ずし」で舌鼓を打ってみてください。地元の名店で味わう本格江戸前寿司は、きっと旅の思い出をより豊かなものにしてくれるはずです。
福知山の隠れた名店「東ずし」。その扉を開けば、祇園の技と地方の温もりが融合した、特別な寿司体験が待っています。