亀島橋は、東京・中央区八丁堀にかかる石造りの橋です。新川と呼ばれる川に架かり、東京駅方面と日本橋方面を結んでいます。周辺には江戸時代から残る町家が立ち並び、古き良き江戸の面影を色濃く残しています。
この橋の名前には、実に面白い由来があります。かつてこの一帯は「亀島」と呼ばれていた小島があり、その形が亀に似ていたことから「亀島橋」と名付けられたのです。川沿いを歩けば、亀の形をした小島があった証しが垣間見られます。
亀島橋周辺には、さまざまな偉人ゆかりの地が点在しています。
赤穂浪士の1人「堀部安兵衛武庸」の碑が橋の近くにあり、この地に住んでいた証しが残されています。また、歌人「松尾芭蕉」が好んだという句碑や、浮世絵師「東州斎写楽」、地理学者「伊能忠敬」らが暮らした記録も残っており、歴史的に重要な場所だったことがうかがえます。
亀島橋の中央から眺めると、遠くに東京スカイツリーの姿が見えます。古き良き江戸の町並みと現代の東京の風景が融合した景色は、亀島橋ならではの魅力です。夜は幻想的な光の演出に包まれ、別の顔を見せてくれるでしょう。
亀島橋は、歴史と風情が色濃く残る場所です。江戸時代から続く町並みと偉人ゆかりの地を感じながら、現代の東京の景色も眺められる素晴らしい橋です。古き良き時代と現代が交わる魅力に、ぜひ出会ってみてください。