和歌山県の最南端に位置する串本海中公園は、太平洋の雄大な景色と豊かな海洋生物に出会える特別な場所です。海と一体となったこの水族館では、南紀の海の魅力を存分に体験できます。
当園の最大の見どころは、50年以上もかけて育てられた珊瑚のコレクションです。テーブル珊瑚をはじめとする様々な種類の珊瑚が、色鮮やかな海中庭園を作り出しています。これらの珊瑚は全て串本の海で見られるものばかり。地域の海洋生態系を忠実に再現した展示は、訪れる人々を魅了し続けています。
串本海中公園の人気者と言えば、愛らしいウミガメたち。特筆すべきは、赤ちゃんウミガメとの触れ合い体験です。生後1年ほどの小さなウミガメを実際に手のひらに乗せて、その柔らかな甲羅や皮膚に触れることができます。飼育員の丁寧な解説付きで、ウミガメの生態や保護活動について学べるのも魅力的です。
海中展望塔は、まさに串本海中公園の象徴とも言える施設です。展望塔までの橋を渡る際のスリルと、海中から見上げる魚たちの姿は忘れられない体験となるでしょう。実際の海中にいるような感覚で、色とりどりの魚たちの群れを間近で観察できます。
単なる見学だけでなく、体験型のアクティビティも充実しています。ウミガメへの餌やりや、遊覧船で海上から海中の様子を観察するツアーなど、家族で楽しめるプログラムが用意されています。これらの体験を通じて、海洋生物への理解と愛情が深まることでしょう。
串本海中公園は、規模は大きくありませんが、南紀の海の魅力を凝縮した素晴らしい施設です。家族連れはもちろん、海洋生物に興味のある方にとって、忘れられない思い出となること間違いなしです。太平洋の青い世界へ、ぜひ足を運んでみてください。