富士市東柏原新田にある庚申塚古墳は、およそ1500年前の古墳時代に造られた珍しい形の古墳です。双方中方墳と呼ばれるこの形は、全国でも数少ない貴重な存在なのです。
この古墳の半分は残念ながら東海道線の敷設により削られてしまったものの、その一部が今なお林の中に姿を残しています。古墳の上部には祠や石碑が置かれ、歴史的雰囲気を感じさせてくれます。
古墳に行く際は、農林水産省事業の看板とビニールハウスの間の小路を通って下さい。頂上まで行けば、木々に囲まれた古墳の姿が間近に見られます。ただし発掘調査は行われていないため、詳細は分かっていません。
双方中方墳は全国的にも希少な存在です。当時の人々の生活や文化を偲ぶ良い機会になるでしょう。歴史を感じながら、静かに訪れてみてはいかがでしょうか。