秩父市の静かな一角に佇む宗福寺は、通称「かえる寺」として知られる特別な場所です。曹洞宗のこのお寺は、伝統的な仏教の雰囲気と、ユーモラスなカエルのモチーフが融合した独特の魅力を放っています。
寺院の敷地内には、様々な形や大きさのカエルの置物や石像が点在しています。これらのカエルたちは、単なる装飾品ではなく、「無事かえる」という言葉遊びから、交通安全や幸運のシンボルとして親しまれています。カメラ好きの方には、ユニークな撮影スポットとして人気です。
宗福寺の魅力は視覚的なものだけではありません。境内にはボサノバやジャズのBGMが流れ、訪れる人々を穏やかな気分にさせてくれます。また、お堂の裏手には「砂紋を描いてみよう」コーナーがあり、瞑想的な体験を楽しむことができます。
境内の奥には蓮池があり、夏になると美しい蓮の花が咲き誇ります。カエルと蓮の組み合わせは、日本の夏を象徴する風景として、多くの人々の心を捉えています。
西武秩父駅から歩いてアクセス可能で、近くには秩父三十四観音の第19番札所である龍石寺もあります。秩父観光の合間に立ち寄るのにぴったりの場所です。
宗福寺は、伝統と現代性、信仰とユーモアが見事に調和した、秩父の隠れた名所です。カエル好きはもちろん、ユニークな体験を求める方々にとって、忘れられない思い出となることでしょう。