大阪の中心地、難波から歩いて行ける距離にある「難波・玉造資料館」。この小さな博物館には、江戸時代から昭和初期にかけての玉造地区の暮らしがありのままに再現されています。資料館を訪れれば、かつての町並みを肌で感じられるでしょう。
玄関を入るとすぐに、細い路地が広がります。狭い通りを進むと、古びた町家が立ち並んでいます。江戸時代の生活用具から、昔ながらの理髪店や質屋の内部まで、当時の雰囲気が色濃く残されています。
屋外展示エリアでは、かつて実在した庭園が再現されています。池の周りに植えられた樹々の緑陰は、喧騒から離れた閑静な空間を作り出しています。そこで一息つけば、時を超えた気分に浸れるかもしれません。
資料館には、玉造の人々の記憶が詰まっています。展示を見渡せば、先人たちの知恵と工夫が随所に現れています。訪れる人々に、町に対する誇りと愛着を思い起こさせてくれるはずです。
時をこえて残される懐かしい風景。難波・玉造資料館は、まさに大阪の魂が宿る、心に残る場所なのです。