京急空港線で蒲田から3駅目、穴守稲荷駅は羽田地区の下町情緒が色濃く残る駅です。駅を出ると古刹穴守稲荷神社の鳥居が目に飛び込んできます。鳥居をくぐれば、参道沿いの老舗店が続く商店街が広がっています。
穴守稲荷神社は駅からすぐの場所にあり、駅と一体化した佇まいが特徴的です。朱色の大きな鳥居が駅前広場を飾り、参拝客と通勤・通学客が入り交じる光景は、下町の良き風情を伝えてくれます。
駅から南北に伸びる「ふれあい通り」は、古き良き下町の面影を色濃く残す商店街です。昭和レトロな軒先が続き、八百屋や質屋、長屋が建ち並ぶ情緒ある風景が広がっています。ゆっくり歩いて味わいたい、時間が止まったかのような空間です。
線路沿いの路地裏には、町工場の姿が見られます。ぼろぼろの外観とは裏腹に、工場からは作業の音が絶えず聞こえてきます。このような下町情緒と労働の景色のコラボレーションは、穴守稲荷駅の魅力の一つと言えるでしょう。
穴守稲荷駅は、昔ながらの下町の息吹を肌で感じられる貴重な存在です。羽田空港から一駅という立地の良さもあり、ぜひ立ち寄って味わっていただきたい駅です。