京都市東山区にある京都女子学園の建学記念館「錦華殿」は、京都らしい風情と格調の高さを備えた建築物です。重厚な木造造りと京町家風の外観が、京都の伝統文化の精髄を感じさせてくれます。
「錦華殿」は、同学園の創設者である新川柳足翁の理念を具現化した場所です。明治期に女性の高等教育の場を作ろうと努力した同翁の思いが、この佇まいに凝縮されています。国の有形文化財にも指定されている由緒ある建物です。
「錦華殿」の内部は、京友禅染や綴織(つづれおり)など京都発祥の伝統工芸品で装飾されています。書院には京焼の陶板画、廊下の欄間には京漆器の細工など、京都文化のエッセンスが随所に見られます。優美で品の良い空間は、訪れる人々を魅了することでしょう。
「錦華殿」が位置する北山エリアは、寺院がひしめく京都を代表する風光明媚な場所です。桜の名所や紅葉の穴場も多数あり、四季折々の自然と建物が調和する趣ある景観を堪能できます。貴重な京都の歴史的風土を感じさせてくれるスポットです。
京阪電車「祇園四条」駅や京都市バスで簡単にアクセスできる「錦華殿」。京都女子大の正門付近に位置するため、制服姿の学生たちの行き交う様子も楽しめます。京都観光とともに、活気ある学園風景も味わえる魅力があります。