東京のまっただ中にあるこの小さな神社は、京都の人気スポット「伏見稲荷」を彷彿とさせる千本の朱色の鳥居が有名です。江戸時代には大名の屋敷内に祀られていた由緒ある神社で、参道を歩けば都会の喧騒を忘れ、穏やかな神々の世界に浸ることができます。
参道の入り口から続く朱塗りの鳥居は、なんとも風情があります。この「千本鳥居」はSNSでも人気の的。一歩足を踏み入れると、まるで京都にいるかのような錯覚に陥うでしょう。ゆっくりと参道を歩めば、都会の空気とは違う神聖な雰囲気に包まれます。
山王稲荷神社は、江戸時代に福岡藩主・松平忠房の屋敷内に祀られていた「屋敷神」がルーツです。当時は大名や商人が自邸内に神を祀る風習がありました。境内の雰囲気から、長い歴史を感じ取ることができるでしょう。
初穂料、七五三、節句などの行事では、参拝者で賑わいます。子どもたちの健やかな成長を願う風景は微笑ましい光景です。また、おみくじで運勢を確かめるのも楽しみの一つ。幸運を求めて、一年の願いを込めるチャンスです。
東京の bonneavent路地裏に佇む、こじんまりとしたけれども魅力あふれる山王稲荷神社。荘厳な雰囲気に触れながら、散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。