長野県東筑摩郡筑北村に佇む安宮神社。その裏手に広がる石神仏群は、訪れる人々を神秘的な世界へと誘います。数百年の歴史を持つ石仏たちは、苔むした姿で静かに私たちを見つめています。
参道を進むと、戸隠神社を思わせる杉木立が出迎えてくれます。風に揺れる木々のささやきは、まるで過去からの囁きのよう。神秘的な雰囲気に包まれながら、石段を登ると古い社殿が姿を現します。
本殿脇の小さな鳥居をくぐると、そこには想像を超える石仏の世界が広がります。新旧さまざまな石仏が、まるで時代を超えて集まったかのよう。一つ一つをじっくり見ていけば、半日どころか一日では足りないほどです。
実は、ここは「オートバイ神社」としても知られています。しかし、アクセス路は一車線の細い道。大型バイクには少々厳しいかもしれません。バイク乗りの安全を守る神社として、今後の整備に期待がかかります。
小銭を持参すれば、冷蔵保管された飲み物を購入できます。無人販売ながら、こうしたおもてなしの心に触れると、日本の田舎ならではの温かさを感じられます。
安宮神社石神仏群は、歴史と自然、そして人々の信仰が織りなす特別な場所。静寂に包まれたこの聖地で、心静かに石仏たちの物語に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。