古き良き日本の情緒漂う下関の一角に、この「なか川」という隠れ家があります。創業は大正年間と言われ、歴史ある佇まいの中に、大切に受け継がれてきた日本料理の伝統が息づいています。
長府の路地裏に佇む「なか川」は、見た目からして昔ながらの日本家屋の風情があふれています。玄関をくぐると、小さなお庭が現れ、静かな時が流れる心地よい空間が広がります。2階の主な客席に上がれば、ゆったりとした畳のお座敷で、まるで古き良き時代にタイムスリップしたかのようです。
店主夫婦が心を込めて作る料理の数々には、伝統の技が活かされています。四季折々の旬の食材を生かし、素材本来の味を大切にしたお料理には、日本人の心に響く何かがあります。茶碗蒸しの香り高い出汁やサクサクの天ぷらなど、小鉢に盛られた一品一品に、職人技が光っています。
落ち着いた雰囲気の中で味わう料理は格別ですが、そのおもてなしの心使いも見逃せません。女将さんの細やかな心配りは、まるで古き良き時代の日本家屋に招かれたようでホッとします。コロナ禍でも、検温や消毒など、行き届いた対策が取られているのも安心です。
路地裏に佇む隠れ家ですが、国道沿いのお店なので、車でのアクセスは便利です。専用の駐車場はありませんが、向かいのショッピングモールの駐車場を利用できます。事前に予約すれば、より落ち着いて味わえるでしょう。
伝統の技と心が息づく、なか川の時を忘れさせるおもてなしにふれてみてはいかがでしょうか。懐かしくも新しい感動が、そこにあるはずです。