京都を代表する世界遺産の名刹、金閣寺。その正式名は「北山鹿苑禅寺」で、美しい庭園の中に建つ金箔で覆われた舎利殿「金閣」が有名です。室町時代の足利義満公によって建立された金閣は、周囲の自然と調和しながら黄金に輝きを放ち、訪れる人々を魅了します。
金閣を囲む鏡湖池は、季節によって異なる表情を見せてくれます。春には桜が池に映り込み、夏は新緑の緑、秋には紅葉が水面に映え、冬は雪化粧の金閣が幻想的な景色を作り出します。雨に濡れた金閣も、静寂と神秘的な雰囲気に包まれて魅力的です。
金閣寺の庭園は、「特別名勝」にも指定された borrowing scenery(借景)の技法を用い、衣笠山の自然美を取り込んでいます。池泉回遊式の趣向も凝らされ、四季折々の景色が楽しめます。方丈の庭には、秋田杉の一枚板に描かれた花々の絵が見事です。
金閣寺は平日でも国内外から多くの観光客が訪れ、活気にあふれています。受付では外国語対応のスタッフが案内にあたるなど、世界中の人々に愛される名所となっています。駐車場は周辺に数か所ありますが、観光シーズンには混雑が予想されます。