岩手県花巻市の奥座敷に佇む鉛温泉は、長い歴史と豊かな湯量で知られる秘境の温泉地です。その中でも藤三旅館は、岩肌を活かした趣深い露天風呂が自慢の老舗宿です。
この宿の名物は、なんといっても「白猿の湯」と呼ばれる露天風呂。水深120cmもある立ち湯は、岩肌を削って造られた神々しい雰囲気が魅力的です。湯船に浮かぶ岩の質感を体で感じられるのが贅沢な体験です。
透明な湯は適度な熱さで、やわらかな肌触りが特徴。ゆっくりと身を沈め、岩陰からこぼれる湯を楽しむのがおすすめです。
白猿の湯以外にも、渓流沿いにひっそりと湧く源泉掛け流しの内湯があり、静かに湯浴みを愉しめます。混浴での入浴が可能なので、女性専用時間以外は気軽に訪れられるのも魅力の一つ。
宿泊客でなくても日帰り入浴が可能なので、ぜひこの奥座敷の隠れ湯に酔いしれてみてはいかがでしょうか。自然が醸し出す静寂の中で、至極の湯浴み体験が味わえるに違いありません。