別府の中心地にある道頓堀川沿いには、老舗の駄菓子屋や飲食店が軒を連ねています。この一帯を歩くと、いつの間にか独特の香ばしい匂いに包まれていることに気付くでしょう。それは、川沿いの店で作られる「地獄蒸し」の香りなのです。
地獄蒸しとは、別府の名物料理で、野菜やお肉、たこ焼きなどを蒸し器の中で約10分ほど蒸し上げたものです。この調理法が生み出す、香ばしくてスパイシーな香りが道頓堀の風物詩になっています。
道頓堀に足を運べば、趣のある老舗店がいくつも見つかります。昔ながらの作りの店構えと、店先に並ぶ駄菓子やお土産品に、昭和レトロな情緒を感じられるでしょう。
中でも「こんぺい糖」の老舗「錦松堂」は、明治時代から変わらぬ佇まいを残しています。木造りの店内は、レトロな雰囲気が漂う見所の一つです。
道頓堀川沿いのベンチでひと休みするのもおすすめです。川面に揺らめく灯りを眺めながら、周囲の賑わいを感じるひと時は、旅の良い思い出になるはずです。
少しユーモアを交えれば、地獄蒸しの香りを「別府の香り」と言い換えるなど、ちょっとした言い回しで旅の思い出に彩りを添えられるかもしれません。