岩鼻駅は宇部市にある小さな無人駅ですが、意外な魅力に溢れています。駅舎はコンパクトながらも、自動券売機や自動販売機が備わり、最低限の設備は整っています。しかし、本当の魅力は駅そのものよりむしろ、その周辺にあります。
岩鼻駅の駅舎は1914年に開設された歴史ある建物で、田舎の小さな駅らしい趣きがあります。駅前には駐輪場があり、シールアートの電車と風景のデザインが施されているのも魅力的です。周りは住宅地が広がり、本当に片田舎の中にあるかのような情緒に包まれています。
電車の本数は多くはありませんが、朝夕の時間帯は比較的本数が集中しているようです。また、2018年の1日平均乗車人員は282人と、決して少なくはありません。かつては石灰石の輸送が盛んだった名残で、宇部駅までの所要時間が長い列車もあるそうです。
駅周辺には美味しそうなパスタ店もあり、トイレが必要な際は近くの岩鼻西児童公園の公衆トイレを利用するのがおすすめです。岩鼻駅そのものは小さくても、その立地と付帯施設はずいぶん便利なのです。
岩鼻駅は小さくてもユニークな魅力に溢れた駅です。ただの通過点にすぎないと思われがちですが、実際に立ち寄ってみると新たな発見があるかもしれません。宇部線に乗る際は、一度この小さな魅力溢れる駅にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。