「宇和民具館」には、ふと目を向けると懐かしい気分になるような、昭和時代の暮らしぶりを伝える民具が約6,000点も収蔵されています。戦火を免れた西予市周辺から収集された貴重な資料を通して、当時の生活文化に思いを馳せることができます。
入口を入るなり、昭和初期の教育日誌に目が行きます。当時の子どもたちの素朴な夢が書かれており、ロバに乗りたいという願いが印象的でした。そんな夢を抱いていた子どもたちが見たであろう「ロバのパン」の看板もあり、時代を感じさせられます。
館内を進むと、かつて庶民の家に置かれていた生活道具が所狭しと並んでいます。昔懐かしいおもちゃの数々に思わず目が止まってしまいます。大正時代の手回しクレーンゲームは、ギミックの面白さに驚かされます。
展示品を一つひとつ見ていくと、当時の人々の知恵と工夫に気づかされます。今では見ることのできない貴重な資料から、懐かしさと共に昭和の賑わいを感じ取ることができるでしょう。ぜひ立ち寄り、心にひと涼みを体験してみてはいかがでしょうか。