赤坂駅の地下から現れる、ホグワーツに通じる階段。一歩を踏み出せば、まるで別世界に迷い込んだかのよう。石造りの壁にはねずみ小僧の絵が描かれ、ドアの向こうからは呪文の響きが聞こえてくる。ここにきて、ようやくハリー・ポッターの魔法の世界が現実のものとなる。
地下鉄の改札を抜けると、まず目に飛び込んでくるのが巨大なタイムターナー。『呪いの子』でも重要な役割を果たすこの不思議な道具が、まさに新たな冒険への扉を開く。石畳の階段を上がれば、街路樹の間から洗練された建物が見え隠れし、その奥にはホグワーツの中庭が広がっているかのよう。ゆっくりと階段を上りながら、街の喧噪を忘れ、魔法使いの世界にどっぷりと浸っていける。
階段を抜けると、まさにダイアゴン横丘のようなストリートが広がる。まずは「ハリー・ポッターと魔法使いの石」の舞台となった駅がカフェに変身。レンガ造りの外観とホグワーツ特急の模型が魔法をかけられた気分に。続いて書籍や雑貨のショップが立ち並び、まるでハリーたちが出かける前に立ち寄っているよう。温かみのあるインテリアと周到な世界観づくりに、思わず時間を忘れてしまいそう。
最後の見どころは、なんと本物のホグワーツ校舎が再現されたホール。儀式が行われる大広間を細部まで忠実に再現しており、まさに魔法使いの卒業式に参列するかのようだ。アクセサリーショップも併設されており、記念の杖や宝石を身に着けることができる。ハリー・ポッター好きには堪らない魔法の世界を余すところなく体験できるスポットだ。
駅から出るやいなや別世界へタイムスリップしたかのような体験ができる赤坂のハリー・ポッター・ランド。思わず長居したくなる魅力に満ちた場所だ。次はあなたが杖を手にして魔法使いの一員となり、世界最高の魔法学校へ通う番だ。