東日本大震災から12年。太平洋に臨む岩手県大槌町には、被災地の人々の夢が宿る「かふぇ宿 柿栗館」があります。この宿から、日本が誇る絶景と復興への決意が伝わってきます。
柿栗館に到着すると、まず西側の大窓から目に飛び込んでくるのは、雄大な大槌湾と船越湾の絶景。遠くに気仙沼大島が浮かび、南には鮮やかな緑の山々が連なります。また東側からは、太平洋が望め、朝日が昇る景色は格別です。
海に囲まれた大槌ならではの、新鮮な魚介類を使った料理は絶品。一方、山の恵みである椎茸や岩手県を代表する特産品「南部せんべい」など、地元の食材を最大限に活かしています。
柿栗館は、震災で壊滅的な被害を受けた大槌町で誕生した宿。しかし、地元の人々の「必ずまた元気な町を取り戻す」という願いが込められており、ひとつひとつの心のこもった手作りの雰囲気が感じられます。
早朝の東の空は、太陽の昇る瞬間を見逃せません。夜の宿泊客用に開放してある、東側の展望デッキからは、太平洋に燃え立つ朝日を堪能できます。一日の始まりを締めくくる、かけがえのない瞬間を体感してみてはいかがでしょうか。