伊豆半島の南端、白浜海岸に佇む伊古奈比咩命神社(通称:白濱神社)は、伊豆地方最古の神社として知られています。創建年代は定かではありませんが、その歴史は実に2400年以上にも及ぶと言われています。この悠久の時を超えて、今なお多くの参拝者を魅了し続けている神社の魅力に迫ってみましょう。
境内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが樹齢2000年以上という巨大な御神木です。「薬師の柏槙(かしまき)」と呼ばれるこの御神木は、参拝者を優しく出迎えてくれます。その圧倒的な存在感は、神社の長い歴史を物語っているかのようです。
さらに驚くべきは、枯れてからおよそ1300年が経過したと言われる御神木の存在です。生命を失ってなお、千年以上もの間、その姿を保ち続けているのです。これらの御神木は、神社の神秘的な雰囲気を一層際立たせています。
白濱神社の魅力は境内だけにとどまりません。白浜海岸に立つ朱色の鳥居は、青い海とのコントラストが見事な絶景スポットとして有名です。多くの観光客がこの美しい風景を一目見ようと訪れます。
海に迫り出すように建つ鳥居は、時に波に洗われることもあります。この光景は、自然の力強さと神社の神秘性が融合した、まさに絶景と呼ぶにふさわしいものです。風の強い日には、鳥居周辺の通路が水浸しになることもあるので、注意が必要です。
参拝の際は、まず海岸の赤い鳥居にお参りしてから拝殿へ向かうのが正しい順路です。多くの人が駐車場から直接拝殿に向かいがちですが、この順路を踏むことで、より深い参拝体験ができるでしょう。
御朱印集めが好きな方には嬉しいことに、白濱神社では5種類もの御朱印が用意されています。中には龍の絵が入った特徴的なものもあり、参拝の記念としてぜひ頂いてみてはいかがでしょうか。
伊古奈比咩命神社は、歴史、自然、そして神秘が見事に調和した特別な場所です。伊豆を訪れた際には、ぜひこの素晴らしいパワースポットに足を運んでみてください。きっと心が洗われるような、特別な体験ができることでしょう。