奈良県橿原市にある久米寺は、聖徳太子の時代に創建された由緒ある寺院です。境内には3,500株もの紫陽花が咲き乱れ、6月の訪れを華やかに告げます。歴史と自然の調和が感じられる、この場所の魅力をご紹介します。
久米寺は、推古天皇の勅願によって聖徳太子の弟・皇太子が開基したと伝えられています。創建当初から薬師如来を本尊として仏教文化の発展に貢献してきた由緒ある寺院です。境内には国宝の多宝塔をはじめ、数々の文化財が残されています。
6月になると、久米寺の見どころは紫陽花の花園へと移ります。40種類、3,500株の紫陽花が咲き誇り、鮮やかな景色を創り出します。生垣やアーチを這う花々と、閑静な境内の景観が見事に調和しています。アジサイ好きにはたまらない情景でしょう。
久米寺へは、橿原神宮前駅から徒歩10分ほどの場所にありますが、参道に入ると静かな世界が広がります。石畳の参道を進むと、大きな石に刻まれた梵字に導かれるように本堂へと至ります。歴史と自然を感じながら、ゆっくりとお参りを楽しめます。
久米寺は、奈良県を代表する由緒ある寺院です。歴史の重みと紫陽花の美しさが融合した境内は、訪れる人々を魅了し続けています。奈良を訪れたら、ぜひ久米寺に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。