京都市右京区の奥深い山間に、驚くべき石佛の宝庫が眠っています。滝又の石佛群は、地元の人々によって守られてきた静謐な聖地であり、自然と人工の調和が見事に実現された場所です。
京北出身の四辻紀彦さんが、10年以上の歳月をかけて自身の山に42体の石佛を造立しました。これらの石佛は、単なる彫刻ではなく、四辻さんの人生の証であり、訪れる人々の心に深い感動を与えます。
多くの訪問者が、想像を遥かに超える規模に驚かされます。さらに驚くべきは、この素晴らしい場所が完全に無料で公開されていることです。立派な駐車場も含めて全てが無料というのは、まさに訪れる者への贈り物といえるでしょう。
石佛群へのアクセスは、舗装された道路と未舗装の山道を含みます。快適に散策するには、ハイキングに適した服装と靴を選ぶことをおすすめします。ゆっくり見て回ると、1時間30分から2時間ほどかかるので、十分な時間の余裕を持って訪れましょう。
石佛群の近くには、美しい滝又の滝があります。両方を訪れることで、自然と人工の美の対比を楽しむことができます。ただし、滝へのアクセスはより険しいので、適切な装備が必要です。
滝又の石佛群は、京都の喧騒を離れ、静かに自己と向き合う時間を過ごすのに最適な場所です。各々の石佛に込められた思いに触れ、自然の中で心を静めることができるでしょう。キラキラとした観光地ではありませんが、それゆえに心に深く刻まれる体験となるはずです。
国道162号線沿いの京北トンネル手前に大きな駐車場があります。ここから石佛群までは約20分の徒歩です。駐車場の存在は意外と見落としやすいので、注意が必要です。
滝又の石佛群は、京都の隠れた宝石とも呼べる場所です。自然愛好家、歴史愛好家、そして心の静寂を求める方々にとって、忘れられない体験となることでしょう。ぜひ、半日から1日かけてゆっくりと訪れてみてください。