銀座4丁目の一等地に位置する、この老舗デパートの目印は立派な時計塔です。1933年の竣工以来、時を知らせる鐘の音が銀座の街に響き渡っています。
セイコーハウスの起源は、1881年に創業した服部時計店にあります。時計の販売から始まったこのブランドは、やがて宝飾品や陶磁器など品揃えを広げ、1947年に小売部門が独立しました。
2022年6月、「銀座・和光本館」の名称を「セイコーハウス銀座」に変更。新たな一歩を踏み出したこのランドマークでは、高級時計や宝飾品に加え、紳士・婦人服、インテリア雑貨などを取り扱っています。
時の記念日とされる6月10日には、ディズニーの人気キャラクターとのコラボレーション商品が発売されるなど、新しい試みも。時計塔のデザインもミッキーマウスが覗き込むユニークなものに一新されました。
3月11日には東日本大震災の犠牲者を追悼する鐘が鳴り響きます。通行人も立ち止まり黙祷する、銀座に根付いた風景です。
時には新しい顔を見せながらも、銀座の象徴としての役割は変わらない、セイコーハウス時計塔。訪れた人々に時の大切さを教えてくれる存在です。