白山市の静かな通りに佇む「中華そば響」は、ラーメン愛好家の間で密かに話題を呼んでいる隠れた名店です。2010年の開業以来、独自の味を追求し続け、2016年に現在の場所に移転してからも、その人気は衰えることを知りません。
響の看板メニュー「濃厚煮干そば」は、まさに職人技の結晶。濃厚な煮干し出汁をベースに、地元の誇る金沢大野醤油と能登の魚醤「いしる」を絶妙にブレンド。さらに、鶏ガラと豚骨のコクが加わり、奥深い味わいを生み出しています。
驚くべきは、この濃厚さにもかかわらず、後味がすっきりしている点。これは鶏ガラの比率を高めるという、店主のこだわりが生んだ奇跡です。
響の麺は、料理との相性を考え抜いて選ばれています。定番の「濃厚煮干そば」には、モチモチとした食感の特製太麺が使われ、スープとの絡みが抜群。一方、「能登の塩そば」などの限定メニューでは、すっきりとした味わいに合わせて細麺を採用。麺の量も170gと、一般的なラーメンより多めで、食べ応え十分です。
響の魅力は、地元の食材にもあります。金沢の醤油、能登の塩と魚醤など、石川県の豊かな食文化が一杯のラーメンに凝縮されています。これぞまさに、舌で味わう石川県の旅です。
駐車場完備で、車でのアクセスも便利です。
「中華そば響」は、単なるラーメン店ではありません。それは、石川の食文化と職人の技が融合した、味わいの芸術品です。煮干し好きはもちろん、新しい味の冒険を求める方にも、ぜひ一度訪れていただきたい名店です。石川を訪れた際は、この隠れた宝石で、至福の一杯をご堪能ください。