大津市役所前駅は、皇子山陸上競技場や大津市歴史博物館に隣接する京阪電車の小さな駅です。この一帯は静かな住宅街に囲まれ、遠くから市役所の風格ある佇まいが望めます。駅を降りると、史跡の空気が漂う閑静な街並みが広がっています。
赤レンガ作りの駅舎を出ると、そこは昔ながらの石畳の小道。歩くたびに靴音が愛らしく響きます。石畳は大津市内の至る所で見られ、この地域の歴史的風情を色濃く残しています。小路を進むと、古民家と公園が点在する静かな景色が広がります。
突き抜ける高原の風は、皇子山陸上競技場のグラウンドを渡ります。大津市を象徴するこの陸上競技場では、数々の記録が生まれました。周囲にはランナーやウォーキングを楽しむ人々の姿も。広々とした公園内を一周すれば、爽やかな自然に包まれることができます。
小路を進んだ先に、控えめながらも風格のある建物があります。これが大津市歴史博物館です。館内には、縄文時代から幕末に至るまでの大津の歴史資料が収蔵されています。ゆったりと時間を味わいながら、この地域の文化に触れられるでしょう。
大津市役所前駅は、京都や東京からは少し足を延ばす必要がありますが、そこにたどり着くと古都の風情と洗練された文化に包まれることでしょう。観光スポットとしては穴場ですが、歴史の匂いを堪能できる魅力的な場所です。