滋賀県信楽町は、古くから陶芸が盛んな土地柄です。名物の信楽焼をはじめ、多くの陶器店が並ぶ風景は、この地の誇りと言えるでしょう。そんな陶芸の里に、ひっそりと佇む一軒のカフェがあります。「みどりのいえ」は、生豆からこだわりの焙煎珈琲を提供する穴場的な存在です。
このお店で一番の魅力は、なんと言っても焙煎されたばかりの生々しい香りが漂うコーヒーです。店内には焙煎機があり、注文を受けてから一杯ずつ丁寧に淹れられます。コーヒー通でなくても無難な銘柄をおすすめしてくれるので、安心して味わえます。
提供までの20分の待ち時間は、むしろ「焼き立ての匂いに酔いしれる」ひと時の醍醐味。二杯分の大盛りサイズにもかかわらず、リーズナブルな価格も高evaluationです。
さらに見逃せないのが、名物の「ポンタ焼き」。信楽らしく、たぬきの形をしたたい焼きがウリです。あんこやクリームを詰めた温かい一個が、なんと100円と超お値打ち価格。陶芸の里を代表する可愛らしい姿に、思わずにっこり。
周りを見渡せば、信楽焼の食器や小物がいたるところに飾られた店内は、陶芸の魅力を堪能できる小さな博物館のようです。
みどりのいえは外観こそ目立たない佇まいですが、中に入れば陶芸とコーヒーの素晴らしい融合を体感できる隠れ家的なお店。コーヒー以外の軽食には、さほど力が入っていないようですが、それでも信楽焼を愛でながら極上の一杯を味わえる点で、十分に心を満たしてくれることでしょう。陶芸の里を訪れた際は、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。