八幡浜市の緑地に現れた、不思議な形状のアート作品「かまぼこカーテン」。その名の通り、かまぼこの板を使って作られたカーテン状のモニュメントです。地元の人々が考案したこのユニークな作品には、面白い由来がありました。
かまぼこは八幡浜市の主要な伝統産業の一つです。そのかまぼこの板を使って、何か新しいものを作りたいというアイデアから、かまぼこカーテンは誕生しました。公募によってデザインが選ばれ、地元の人々の手によって形作られたこの作品は、伝統と現代アートが見事に融合した逸品と言えるでしょう。
面白いのは、この作品の姿が常に変化していくことです。かまぼこの板は耐久性に乏しいため、定期的に修繕や造り替えが必要になります。しかし、その過程も作品の一部なのです。地域住民が手を携えて作品の姿を変え、つくり直していく様子そのものが、人々の絆を深める機会となっているのです。
かまぼこカーテンは八幡浜市の中心部から車で15分ほどの場所にあり、アクセスは良好です。近くには市の観光名所である「みなっとタウン」もあり、合わせて訪れるのがおすすめです。
作品自体の魅力はもちろんですが、制作の過程に込められた思いや工夫にも注目してみてください。人々の絆や伝統文化の継承という、深い意味が込められたアート作品なのです。