わらマンモスとわらぐろ群は、愛媛県西予市にある独創的な藁細工アート作品だ。親子のマンモスと群れのクロサイの巨大な像が、のどかな田園風景に佇んでいる。
この作品は、地元の農家が豊穣の感謝を込めて制作したもの。主原料は農作業の副産物である藁で、作り手の熟練した技が光る。マンモスの体長は10mを超え、クロサイの群れも人間の数倍の大きさだ。
細部にまで緻密に作り込まれた繊細な造形美は圧巻の一言に尽きる。ただ大きいだけでなく、像の表情や体つきまでリアルに再現されている点が高く評価できる。
藁のマンモス親子とクロサイの群れは、田園地帯の一角にあり、四季折々の景色が織りなす風景とマッチしている。春の菜の花、夏の新緑、秋の黄葉、冬の雪景色など、訪れる時期によってさまざまな表情を見せてくれる。
小さな子供連れにもおすすめの観光スポットだ。子供たちは動物の大きさに圧倒されるかもしれないが、自然の中に調和する人の手作り作品に感動を覚えるはずだ。
人里離れた田園地帯にあり、見付けにくい作品だが、ぜひ一度は訪れてみる価値がある。自然の恵みを活かして生み出された巨大な藁細工は、人の創造性の高さを体感できる逸品である。訪れる人々に感動と癒しを与えてくれるだろう。