愛媛県宇和島市にある「性文化財 凸凹神堂」は、日本のみならず世界中から集められた性にまつわる文化財が数多く展示されている、まさに一見の価値ある資料館です。
この資料館は、先代の宮司である凸凹丸(アイマル)氏が自身の奇妙な名前の由来に因んで、世界各国を飛び回り、性にまつわるグッズや文化財を収集したコレクションの結晶です。3階建ての建物の壁一面から天井にかけて、古代から近代に至るまで、日本国内外の性器や性行為を象徴する土偶、石器、絵画、写真などが所狭しと展示されています。
入館料は800円と決して安くはありませんが、普通の博物館では目にすることのできない貴重な資料が数多く集められていることから、興味のある方には十分に価値がある施設だと言えるでしょう。ただし、展示の性質上、女性連れの場合は事前に了承を得るなど、大人の配慮が欠かせません。また、写真撮影は20万円の罰金が課されるなど、極めて厳しいルールが設けられています。
古代から現代に至るまでの性器や性行為を描いた様々な資料を間近に見ることで、時代とともに人類の性への考え方がどのように変遷してきたのかを感じ取ることができます。エンターテイメント化が進む一方で、根源的な性文化の一端を垣間見ることができる、世にも珍しい資料館と言えるでしょう。