京都の北西部に位置する大日堂は、標高約200mの山岳に建つ由緒ある寺院です。厳かな雰囲気の中にも、ひと味違った魅力が潜んでいます。
参道を進むと、枯山水の庭園が広がります。細かな石組みは、作り手の緻密な計算力を窺わせます。屋根付きのベンチからは、将軍塚を正面に望むことができ、静寂に包まれた佇まいは格別です。
境内を抜けると、突如、京都市街の素晴らしい眺望が広がります。大文字山や東山の山々、鴨川の流れが一望でき、桜の季節には花々に包まれた景色を楽しめます。少しユーモアを交えれば、町おこしのためにも散財を惜しまぬ価値がありそうです。
最寄りの三条京阪駅からバスも運行していますが、平日は臨時便のみです。タクシーやお車でのアクセスがおすすめです。境内は少し分かりづらい点があり、案内板も乏しいので、じっくり見学する価値は十分にあります。
京都の街を見渡す絶景と、趣向を凝らした庭園美。大日堂は、都の奥座敷としての風情を堪能できる名所と言えるでしょう。